こんにちは。さりょうです!
今回は「シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント」という本を紹介します。
この本は、YouTubeでお金の知識等を発信されている、両学長が動画の中で紹介されていたので読んでみました。
この本は下記のような方おすすめです!
こんな人におすすめ!
- ビジネスの基本原則を知りたい人
- 副業にチャレンジしてなかなか行動できずに悩んでいる方
この本は「公益のため」という理由により、出版社の公式ページから全ページをなんと無料で読むことができます!
会員登録等も不要なため、まずはダウンロードしてみて目次で気になった箇所だけを読むのもおすすめです!
また、
忙しすぎて読む時間がないよ
という方は、ナヴァルさんが考えた「人生の公式」という書籍全体のまとめのようなページがあるため、まずそのページから気になった箇所から読み始めるのもおすすめです!
この記事では、この書籍から特にわたしがグッときた項目を再構築し、
- 「ビジネス」について
- 「行動」について
という2部構成で記事を書きましたので、最後までご覧いただけると嬉しいです!
ビジネスについて
ビジネスの基本原則
みなさんは仕事において、モノやサービスを顧客に対して「売る」または「つくる」ということを行っているでしょうか?
そして、その手段を学んでいるでしょうか?
ビジネスは「価値」の対価として、顧客から「金銭」をいただくことで成り立っています。
つまり、ビジネスの最終的な方向は、「顧客」に向いている必要があります。
当たり前の話だと思われるかもしれませんが、自身の仕事をふりかえると、目的が「顧客以外」に向いている仕事も少なくないと感じました。
例えば、社内用のプレゼン資料を作成する場合の目的が、
「顧客満足につながる製品を作り始めるキッカケになる」
というように「顧客」に方向が向いているのであれば問題ありません。
しかし目的が、
「社内で良いプレゼンをする」
という目的に代わってしまうことがあり、
- 過剰に資料を作り込んだり
- うまく話せるようにスピーチを練習する
など、間違った努力をしてしまうことがありました。
最終的に顧客満足度が向上するのであれば、
「ペライチの資料で5分だけのプレゼン」
であっても問題なく、組織においてはむしろそれが正しい方向であるというあたりまえの事を見失っていることに気が付きました。
今後の仕事においては、
この仕事の方向はどこへ向いているのか?
と作業前に一度立ち止まって、方向性を見失わない必要があると感じました。
「富」を得るには?
わたしたちは資本主義の社会で生きている以上、「富」をなくして生きていくのは難しいという現実があります。
では、「富」はどのようにしたら増やすことができるのでしょうか?
ナヴァルさんによると、「説明責任」「レバレッジ」「特殊知識」の3つが重要であると定義づけられています。
それぞれ単語ではわかりにくいと思いますので、私なりに簡単に解説していきます。
説明責任
「説明責任」とは、「自分の行動の責任を自分でとる」ということです。
そんなの当たり前じゃん笑
と思われるかもしれませんが、本当にそうでしょうか?
例えば、自分の行動によって100万の損失が発生したと仮定します。
もしそ自営業で損失で損失が生じた場合は、
- 「借金」を負うことになったり
- 場合によっては、「自己破産」をする
など大きなリスクが伴います。
一方、会社等の組織に属していた場合はどうでしょうか?
上司からこっぴどく叱られることはあるかもしれませんが、給料が100万円天引きされることはなく、来月も損失に関係なくほぼ同等の給料が振り込まれるのではないかと思います。
つまりそれは、会社にからリスク回避を「保証」されているため、個人で「説明責任」を果たしてるとは言い難いのではないでしょうか?
しかし、「会社」はボランティアで運営されているわけではないため、「保証」を担保するのであれば、代わりに何かで補填する必要が出てきます。
それこそが「労働に見合った報酬」です。
つまり自身で事業を「所有」して「説明責任」を追わない限り、自分の労働に見合った対価を「報酬」として得るのは仕組み上不可能なのです。
しかし会社に「保証」を担保してもらっている以上、会社に自分の売上と同等の報酬を求めるのはお門違いなのです。
レバレッジ
「レバレッジ」とは「複利」のことで、金融投資で聞いたことがある方も多いと思います。
ナヴァルさんはビジネスにおいても「複利」が大事であると考えています。
例えば次の2社の選択肢があるとします。
- 初任給から30万だが、スキルや人脈が身につかない利権企業
- 初任給は20万だが、「人脈」を複利的に得られるベンチャー企業
のであれば後者を選ぶべきだと考えます。
とくにレバレッジというのは「時間」に比例して差が拡大するため、なるべく早いうちから
この仕事はわたしに「レバレッジ」をもたらすのか?
と考えるクセを身につけることが必要でしょう。
特殊知識
最後は「特殊知識」です。
こちらは名前そのままに、希少なスキルのことで、ナヴァルさんはこう定義づけています。
- ニーズがあるが、手に入る方法が知られていないもの
- 他人にとって「仕事」に見えるが、自分にとって「遊び」であるもの
わたしはこの説明を読んで正直、
そんな都合のいいものがあるかな?
と正直疑問に思いました。
しかし世界では、自分では思いつかないような素晴らしいプロダクトが日々生まれてきています。
そのことを考えると、この「特殊知識」を身につけるために、日々試行錯誤をしながらヒットを打てるまで空振りを繰り返す作業こそが「ビジネス」というものなのではないかと感じました。
「行動」について
わたしは「考え」を「行動」に移すこと苦手で、なにかしら言い訳をして「行動」からつい逃げてしまいます。
そのため、今回は自戒の念を込めて、
- 「行動」できないあなたへ
- 「行動」はできているが、不安があなたへ
の2つにわけて自分自身へのメッセージとして内容をまとめていきたいと思います!
「行動」できないあなたへ
ついついわたしたちは、
- もっと時間があれば〇〇ができるのに・・・
- もっとお金があれば〇〇まで行けるのに・・・
となにかが「不足」していることを理由に「行動」できないことがあります。
しかし、ナヴァルさんは「言い訳して、自分をだましているだけ」という厳しいメッセージに加えて、
「これをするつもりだ」とか「これになるつもりだ」と言うとき、実は君は時間稼ぎをしている。自分に逃げ道をつくっているんだ。それを少なくとも自覚していれば、こういうふうに考えられる。「私はこれをしたいと言ってはいるが、本気じゃない。本気ならただやるだけだ」と。
シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント
というように、ただ「時間稼ぎ」をしているだけだと述べています。
しかし、自分の「本音」を理解したところで、わたしたちの「行動」に対する「恐怖」は消えません。
そんなわたしたちにナヴァルさんはこう述べています。
ほとんどの人は本心では変わりたくないと思っている──つらい思いをする覚悟がまだできていないんだ。だから少なくともそれを認め、自覚して、実行できそうな小さな目標を立てよう
シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント
結局は、習慣化において定番である「スモールステップ」で少しの痛みを受け入れながら、前に進むしかないようです。
この点は数多くのビジネスマンが同様のことを述べているため、ビジネスにおいて「真理」なのではないでしょうか?
「スモールステップ」をカンタンに知りたい人はこちら↓
https://kensuu.com/n/nc6783b97497a
「行動」はできているが、不安があなたへ
「少しの痛み」を受け入れ、実際に行動し始めたあなたは、次の段階の「悩み」に突入します。
それは「方向性」の悩みです。
ビジネスは基本長期計画でかつ、進捗が目で見えにくいため、
「自分の方向性はあっているのかな?」
と不安になってしまいます。
その結果、
- 頭の中で思考がぐるぐるして思い悩んだり
- 方向性のズレを確認するために、存在しない答えを求めて情報収集をしたり
ふたたび「行動」から逃げてしまうこともあると思います。
そんなときナヴァルさんはシンプルな指標として、
自分の行動の「長期的影響は何か?」
考えるべきだと主張しています。
例えばあなたがスーパーの店員だとして、
「お店で一番早くレジ打ちを出来るようにすること」
を目標にした場合、数年間はきっと有能な店員として重宝されるかと思います。
しかし、10年後はどうでしょうか?
おそらく、無人レジや無線で商品を識別する技術(RFIDなど)がより普及してレジ作業自体が消滅してしまうかもしれません。
一方、多少レジ打ちをするスピードが遅かったとしても、
「このお店で買い物したい」と思ってもらえるリピータを増やすこと
を目標にした場合、将来他業種へ転職をしたとしてもそのスキルはさまざまな分野で生かされるでしょう。
- レジ打ちを早くするスキル学ぶ
- リピータを増やす方法を学ぶ
のいずれにおいても「努力」は必要になります。
しかし、努力の「方向」を間違えてしまうと、努力の価値が目減りしてしまうということをナヴァルさんは述べています。
では、「方向」を考えて行動をすれば問題ないのでしょうか?
答えはNoです。
なぜかというと、方向を考える際に、
「感情」や「願望」によって「事実」が歪められ、「方向」を見誤ることがある
とナヴァルさんは述べています。
ついつい私たちは先行きが不安になった時に、
- 来年にはきっと〇〇になるから大丈夫
- 他社は〇〇だけどうちは○○だから大丈夫
のように「事実」と「願望」の区別がつかなくなったことにより「方向」を見誤り、気づいた頃には大きな損失被ることになりかねません。
「方向」を判断する場合においても、「事実」と向き合うために「苦しみ」や「少しの痛み」を受け入れて判断を見誤らない必要があるのです。
まとめ:生きるとは「苦しみ」と向き合うこと
今回は「シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント」を紹介しました!
今回紹介した内容以外にも、
- 「幸福」についての哲学的思想
- 実際に学ぶべき「学問」
など多岐の内容に渡る書籍ですが、今回は「ビジネス」と「行動」にフォーカスしてまとめました。
「ビジネス」と「行動」のいずれにおいても、
- 責任を取る
- 痛みを受け入れる
など、お金持ちのキラキラしたイメージとは対照的であったと思います。
しかし、「ノーペインノーゲイン」という言葉があるように、
痛みをともなうことによって人生に花が開くのではないかと感じました。
最後にこの本で途中に記載されている一番好きな言葉を引用します。
いや、簡単どころじゃない。実際、死ぬほど難しい。それは君がこの先やらなくてはならないことの中で一番大変なことだ。でも頑張る甲斐はある。金持ちの子どもを見てみよう──彼らは人生に何の意味も見出していない。君の本当の履歴書とは、君が経験してきたすべての苦しみを並べたものだ。君が死の床についたとき、本当の人生を振り返るために、君が今までにしてきたすばらしいことを思い返したなら、そのすべてが君の捧げた犠牲や、経験した困難だったことに気づくだろう。
シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント
それではまた!